こんな方におすすめの記事です
- 起業して開業届を出した後の確定申告に不安を感じてる方
- 副業と起業(開業)で申告の違いがあるのか知りたい方
- 確定申告に毎年苦労している個人事業主の方
- フリーランスの他の人がどんな風に確定申告の対策をしているか知りたい方
こんにちは。起業女子専門Webデザイナー・集客サポーターの榎本まどかです。
起業から3年目の今年度の確定申告が無事に終わりました!
昨年は、謝ってデータを全消しする‥というミスを犯してしまい、ゼロからデータを収集しなおしました。大変な作業を何度も繰り返したおかげで、やっと確定申告の全体像が見えてきたので、
この3年間の経験から開業や確定申告でやっておいた方が良かったことやおすすめツールやサイトをを備忘録もかねてご紹介いたします。
目次
そもそも確定申告とは?開業したら出すもの?
会社員時代にはあまり触れる機会がなく、ふるさと納税や会社の持株の売却時に申告した程度の確定申告でしたが、
正直、個人事業主になるまで確定申告や納税額についても、あまり理解はしていませんでした。
確定申告とは
確定申告とは、国税庁のホームページではこう書かれています。
参考
<確定申告の概要>
所得税の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税の額を計算し、源泉徴収された税金や予定納税額などがある場合には、その過不足を精算する手続です。(国税庁 確定申告書等作成コーナーよくある質問より)
つまり、1年間働いて得た「所得額」とそこから算出される「納税額」を申告・納税する手続きのこと。
確定申告は開業の有無ではない
同じ起業女子の仲間から、「開業届」を提出すると確定申告が発生するんでしょ?と相談されることもあるのですが、
実は確定申告の有無は「開業届有無」とは別問題でした。
確定申告をするべき人については、国税庁のホームページではこう書かれています。
参考
<確定申告をする必要のある人>
その年分の所得金額の合計額が所得控除の合計額を超える場合で、その超える額に対する税額が、配当控除額と年末調整の際に控除を受けた住宅借入金等特別控除額の合計額を超える人は、原則として確定申告をしなければなりません。
しかし、給与の収入金額が2,000万円以下で、かつ、給与を1か所から受けていて、その給与の全部について源泉徴収される人で給与所得及び退職所得以外の所得金額が20万円以下である人等、一定の場合には確定申告をしなくてもよいことになっています。 (国税庁 確定申告書等作成コーナーよくある質問より)
つまり、確定申告の有無は開業している(開業届の提出)とは関係なく、年間の所得が48万円(基礎控除額)を超えた場合に確定申告を行う。ということ。
また、会社員などの副業でも、副業による所得が1年間(1月1日〜12月31日)で20万円を超えたら確定申告を行います。
ここで言う【所得】とは、「所得=収入(売上高)ー 必要経費」のこと。
例)売上の合計から必要経費を差し引いた金額
ただ、申告の方法によって得られる特別控除額が変わってきます。
個人事業主にとっては、この基礎控除額48万円を超えた際に有利になってくるのが、最大65万円の特別控除が得られる「青色申告特別控除」です。
青色申告特別控除を受けるには、開業届を出し、青色申告承認申請書を提出・承認されることで受けられるので、それゆえに「開業届を出した方が良い」と言われるのだと思います。
とは言え、青色申告は簿記3級の私の知識でも、正直慣れるまで難しかったです。。
次に青色申告にして見てのメリット・デメリットを紹介します。
青色申告のメリット・デメリット
個人事業主が行う確定申告の方法には、青色申告と白色申告の2種類があります。
特に、青色申告と白色申告のどちらを選ぶかに基準はなく、ご自身が得られるメリットで選択ができます。
なので、私は青色申告特別控除65万円のメリットを選び、青色申告で確定申告しています。
青色申告のメリット
- 最大65万円の特別控除が受けられる
- 赤字を3年間繰り越しできる
- 家族への給料を経費にできる
- 30万円未満の固定資産が全額経費になる
- 家賃や電気代なども経費になる
青色申告のデメリット
- 青色申告承認申請書の提出が必要
- 複式簿記で記帳しないといけない
- 所得が48万円以下でも申告しなくてはいけない
控除額のメリットから青色を選びましたが、経理の知識がないと申告ができない難しさもあるため、青色・白色のどちらが正しい選択かは、正直わかりません。。
今のところは、経理の内容がシンプルなので自分でもなんとかやりくりできていますが、
今後売上や収入がもっと増えて来た場合には、専門家の税理士さんに代行してもらうことで解決できる悩みなのかなと思っています。
確定申告の手順
ここからは、私が実際に行っている確定申告の手順を紹介します。大まかな流れは下記の1〜4の流れです。
- 事前準備
- 帳簿を締める
- 確定申告書類の作成
- 税務署へ提出(データを保管する)
- 税金の納付/還付
step.1 事前準備
確定申告をする事前準備として、定期的に日々の売上や経費の流れを記録していきます。
日付や勘定科目、内容(誰が何を)など、後で読み返した時にもわかるようにメモをします。
step.2 帳簿を締める
該当年度の12月31日を過ぎたら、帳簿に記入・入力(私はやよいの青色申告オンラインを使っています)をして帳簿を締めます。
帳簿を締める際には、日々の経費の流れを記録したデータや領収書・出金伝票・支払明細書、クレジットカードの明細書などを用意して、
売上高や売掛金、支払手数料などの各勘定科目の金額とデータの突き合わせをして入力漏れが無いかを確認して、数字を合わせて行きます。
支払い手数料や売掛金などは、次月繰越になり場合も多いので…私は確定申告の前に締めています。(本当は1月中に締めた方がよいのですが‥件数も少ないので)
step.3 確定申告書類の作成
データの最終チェックが完了したら、確定申告書類を作成します。
各種控除額などを入力し、追加の納付額や還付金の額を確認して、確定申告書類の印刷と添付書類を貼り完成させます。
参考
確定申告書の作成は手書きの他、国税庁サイトでの作成・会計ソフトでの作成など、無料で作成ができます。
まどか私はやよいの青色申告オンラインで帳簿を完成させた流れで確定申告もそのままサイトで行っています。step.4 税務署へ提出(データを保管する)
提出は各地域の指定の税務署に提出します。私は、毎年直接税務署に持っていき提出しています。
なんとなく、確定申告で1年の区切りになるので、自分にお疲れ様の意味も込めて美味しいご飯を食べて帰りますww
保管方法は、データ保管と書類保管と両方行っています。例えば、領収書ではダウンロードしたPDFデータの物や、直接購入での紙の領収書などもあるので、それぞれ取得したタイミングで日付や番号を付けて保管しています。
注意ポイント
- 2024年1月からは電子帳簿保存法の改正により、電子データで取引したものは、電子データのまま保存する必要があります。
- 個人の青色申告の場合、帳簿・決算関係書類は7年間、現金預金取引等関係書類も7年間(前々年分所得300万円以下の方は5年間)その他の書類は5年間の保存が必要です
step.5 税金の納付/還付
確定申告書を作成した際に、通知される「納付額/還付金」の対応を行います。納付については期日がありますのでご注意ください。
私の場合は還付金で戻ってくることも多かったのですが、その場合は4月中旬〜末頃に入金されていました。
こんな感じでやりくりしています。確定申告の作成自体は2〜3日かかることもあります^^;
ここからは、実際に青色申告で確定申告をしてみて、やっておいて良かったことや、やっておいた方が良いことをご紹介します。
確定申告でやっておいた方が良かった3つのこと
実際に、データ削除などのミスをした経験から確定申告の作成作業で「助かったこと」「後悔したこと」を踏まえて、青色申告の確定申告でやった方が良いことはこの3つでした。
- データのバックアップは必須事項
- 表計算ソフトで日々のお金の動きを管理
- 会計ソフトを活用する
データのバックアップは必須事項
「なぜ今に限って‥」と思いたくなる様な、データ削除やバグはいつかやってきます。データバックアップ用のツールや外付けドライブなどを用意して、定期的にバックアップを取ることをおすすめします。
会計ソフトのクラウドサービス事業者などは、電子データのバックアップサービスは有料会員のみのサービスにしている場合も多いので、どの様にバックアップをとっておくかは一度決めておくことをおすすめします。
私がデータを削除してしまった当時は、別ファイルで自分で作成したデータや、過去メールの他、ネットバンク、クレジット決済の控えが再取得出来たので助かりました。
電子帳簿の保存用のHDDやNASなど、さまざまな方法があるようなので、私もぼちぼち調査してみようと思います。
表計算ソフトで日々のお金の動きを管理
売上や経費など「いつ誰に何を」と金額の流れを日々記録しておきましょう。
表計算ソフトを活用することで、会計ソフトへの入力がデータ移動で簡単に出来たり、帳簿の最終確認の際にとても時短に繋がります。
私が使っているのは、Macなので「Numbers」に日々の管理ができる表を作成して管理しています。
会計ソフトを活用する
個人で青色確定申告をするには、マストと言っても過言ではないのが「会計ソフト」の利用です。
私は「やよいの青色申告オンライン」を利用して2年目になります。
1年目は実質無料で利用することが出来たので(キャンペーンの場合)、試してみるのもおすすめです。
個人的には、シンプルな会計ソフトで入力が分かりやすかったのと、複式帳簿が見やすくて確認作業がやりやすかったので、そのまま2年目も利用させていただいています。
帳簿は、1年単位ではなく長期データ保管もあるので、長年使い続けられる会計ソフトかどうかがポイントです!
ぜひ、参考にしてみてください。
確定申告で頼りになるサイトをご紹介
税理士などプロに頼むにはまだ金銭的に余裕が無い方にとって強い味方になるのが、専門家のブログです。
私自身も、勘定科目など記帳する際に困った時には専門家のブログを参考にしています。
下記は実際にお世話になっているサイトをピックアップしてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
会計ソフトが提供しているブログサイト
- 弥生株式会社:確定申告お役立ち情報ページ
- Freee株式会社:青色申告の基礎知識ページ
- 株式会社マネーフォワード:確定申告の基礎知識ページ
税理士が運営するブログやメルマガ
「売掛 仕訳」「コピー用紙 勘定科目」などキーワード検索すると、仕訳方法や勘定科目の例などを解説してくれる税理士さんや会計事務所のブログを参考にできます。
表計算する際に活用できるエクセルやスプレッドシートを無料ダウンロードでご提供している方もいらっしゃいます。
おすすめなのが、どんぶり勘定事務所さんの「どんぶり大福帳」です。
メルマガも時事ネタが参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
確定申告では、会社員時代の経理業務がとても役に立っています。
特に保管の仕方や管理方法は、長年管理している方法に習うのが一番です。
とはいえ、税金の運営方法がここ数年で激減していますので、常に情報をアップデートして「自分はどうするべきか」を考え対策する必要があります。
そのためにも、信頼できる会計事務所や税理士さんを見つけておくことも大切だなと日々思っています。
ぜひ参考にして、確定申告もがんばりましょう!
そしていつかは、専門家にお願いをして‥ゆくゆくは法人化できたらな〜と思っています♡